人口減少で地方は厳しい時代に

戦後の日本は、高度経済成長という経済発展の中で人口が増え、多くの人が物やお金が集中する都市部へ集まりました。そのため、地方の農村では、農業や林業、漁業の後継者がいなくなり、地域の産業も大都市に本社がある大企業にとってかわられ、地方の人やお金の都市部への流出が続きました。
やがて、成長を続けていた経済も頭打ちとなり、高齢化や少子化が進んだことで、2008年からは人口減少が始まりました。特に、人口減少が急速に進む地方では、地域経済の縮小、産業の衰退、地域の担い手不足、学校の統廃合など、様々な影響が出ており、今後、ますます厳しい時代になると予想されています。

このような人口減少時代の地域づくりは、どうすればよいのでしょうか。全国の元気な自治体では、行政や地域住民が知恵を出し合い、協力して地域課題の解決に挑戦しています。住民自身が地域のあり方を考え、行政や企業と協働することによって、人口減少という時代の転換期を乗り越えることができるのです。自分たちの暮らす地域に目を向けて、もっと暮らしやすい地域にするためにどんなことができるのか、一緒に考えていきましょう。それこそが、新しい国東市をつくる力になると思います。